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カネカ株価急落の原因は?育休制度の実態やパタハラは本当なのか?

子育て
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2019年6月3日月曜日、一部上場企業であるカネカの株価が急落しました。通常のニュースやワイドショーでは取り上げられていないので、全く原因がわからない方もいると思います。

育休制度を利用した元社員の妻がつぶやいた1つのツイートがこの事態を引き起こしました。

 

たまたま経緯をリアルタイムで見ていましたので、時系列にご紹介したいと思います。

カネカ株価急落の原因は?

発端は2019年6月1日土曜日の「パピさん」の一言のツイートでした。

https://twitter.com/papico2016/status/1134650177745068033?s=21

「改めて決意

夫日系一部上場企業で育休とったら明けて2日で関西に転勤内示、私の復職まで2週間、2歳と0歳は4月に転園入園できたばかり、新居に引越して10日後のこと。

いろいろかけ合い、有給も取らせてもらえず、結局昨日で退職、夫は今日から専業主夫になりました。私産後4か月で家族4人を支えます。」

 

 

このツイートはあっという間にリツイート(拡散)され、現在このツイートへの「いいね」も5万に近づいています。

 

 

ツイートはこの後もこのように続きます。

「わお!みなさまありがとうございます!補足すると、内示言われてから居住地域の労働局、人事、労働組合、都の労働局に相談しています。「社員の転勤命令は違法ではない」が統一意見でしたが、そこに妥当性(どうしても夫でなければならない、このタイミングでなければならない)が見られるか、が→

ポイントでした。私たちは、転勤は応じるとしても生活が落ち着いていないので(社宅から建てたばかりの新居に引越して10日後)せめて1か月延ばしてほしい、と上司にお願いしましたが、聞き入れてもらえず。5月16日付で転勤、は絶対。4月23日の事でした。

#カガクでネガイをカナエル会社

仕方なく連休明けに上司に、5月に関西転勤はできないから退職しかない、と伝え、ただ夫はじめたプロジェクトを責任持って軌道に乗せたいから東京で6月まではやらせてほしい、次への準備に20日以上余った有給を消化させてほしい、と頼んだけど、辞めるなら5月末だから、と切られ、ボーナス無し。」

https://twitter.com/papico2016/status/1134804186959208448?s=21

ここで、「パピさん」はパタハラにあったご主人の会社は「カガクでネガイをカナエル会社」であるとつぶやきます。

6月1日土曜日の21時49分のことです。

パタハラとは、パタニティハラスメントの略「育児のための休暇や時短を申し出る男性に対するいやがらせ。」のことです。

引用元https://kotobank.jp/word/paternity+harassment-687128#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89

カネカ育休制度の実態!

ここから「パピさん」のツイートは凄まじい勢いで拡散されていきます。これについては元社員や、インターン経験者などがカネカの会社体質について裏付けるツイートがどんどん追加されていきます。

しかし、この時点ではパピさんのツイート内容を裏付けるものは何もなかったのです。

育休を取得した後に同じポジションに戻れないのはよくあることですし、転勤は栄転ととらえなくはないのです。

 

しかし6/2日曜日に事態は急転します。

カネカのパタハラは本当?

6/2日曜日、カネカのホームページにアクセスが集中したのか一時みれなくなります。

ところがツイッターユーザーが「カネカホームページの育休制度について書かれたページが削除されている」と騒ぎ出しました。

6/2日曜日の午後3時ごろには確かに削除されていました。

 

 

日曜日の昼下がりに企業のホームページから、騒動に関連するページだけが削除される異常事態。

この一件でパピさんのつぶやきに信憑性が増し、逆にカネカのブラック企業体質が露呈してしまったのです。

さらに、カネカが自社ホームページサーバーがダウンしているようかな見せかけている仕掛けを見つけたというツイートも拡散され、益々カネカの対応は裏目にでていきます。

 

※削除されたカネカの「ライフワークバランス」のページは下記日経ビジネスオンラインの記事中で見る事ができます。

カネカ株価急落はいつから?

週末にかけておこった一連騒動後、6/3月曜日の朝にカネカの株価は急落しました。

日経ビジネスオンラインの取材によると

また、ツイッター上では、カネカが騒動後に、自社のウェブサイトから育児休業制度などを含むワークライフバランスのページを削除したとの指摘も相次いでいる。この指摘については「全くの誤解。ウェブサイトのリニューアルで当該ページを削除したのであって、今回の件を受けて削除したものではない」と反論している。

引用元https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/060300015/




カネカ側の説明はかなり苦しい言い訳に聞こえてしまいます。

また、「パピさん」夫妻が日経ビジネスオンラインの取材に応じており、記事を読むと一連のカネカの対応が詳しく書かれており、おおよそ事実であろうことが推測されます。

 

 

BuzzFeedの取材に対してのカネカはこのような対応でした。

Twitterの投稿は認識していますが、当社に宛てた書き込みではないないので、コメントは差し控えさせていただきます」

引用元https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00010001-bfj-sci&p=1



カネカの今後はどうなる?

カネカの正念場は株主総会です。3月が決算月のようですので、もうすぐ行われるはずです。株主がこの騒動を見逃してくれるでしょうか?

さらにツイート内容の信憑性が高くなった「パピさん」一家が訴えを起こした場合どうなるでしょうか。会社側が「有給消化の拒否」「退職日の指定」していたとすれば労働基準法に抵触するのではないかと言われています。

ちなみにカネカは、被害者1万4000人といわれる戦後最悪の公害をうみだした「カネミ油症事件」のカネミ倉庫株式会社が前身の会社だそうです。

 

↑現在カネカホームページに掲載されている文章です。

このような文章を掲示するまえに言う事があるような気がしますが…

まとめ

今回の「パピさん」のツイートに多くの人が賛同し、カネカの対応が炎上しているのは皆が「これはひとごとではない」と感じたからではないでしょうか。私もその1人です。

「家を買ったばかり」「小さい子どもが2人保育園にはいったばかり」「妻が産後4ヶ月で復職間近」

という状況で

「育休明けすぐ1ヶ月以内に転勤」

「転勤の日にちの変更は認めない」「転勤に応じないなら退職を強要」という異常な人事。

しかも「パピさん」のツイート履歴から4月ゴロからずっとご主人が会社と繰り返し話し合いや調整を繰り返していたことがわかります。

もし、我が家が会社から「パピさん」一家と同じような対応をされたら生活が成り立ちません。子ども達と共に路頭に迷ってしまいます。ですから「パピさん」一家の怒りは痛いほどよくわかります。

 

この一連の騒動にカネカが株主総会でどのような対応をするのかチェックしていきたいと思います。また新しい情報入ればここでまとめていきます。

 

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